2011年を振り返る
丁度1年ぶりにブログを書きます。
去年の大晦日に「劇的に自分の世界が変わった」っ て書いたのだけど、2011年はそれを軽く超える多くの変化があった1年でした。Wondershakeがリリースされ、米国に会社を設立し、1回目の資 金調達を行い、最高なチームで毎日仕事が出来てる。なかなかデイリーに自分が考えていることをブログとして共有出来ていなかったのだけど、今日は今自分が 感じていることを少し共有したいと思う。
今年の最大の学びは「ベンチマークの重要性」
3年間、藤沢 烈さんに「もしソーシャルネットワーク系のサービスで勝ちたいならMark Zuckerbergには会ったよね?」と言われた。最初は「え、Markと戦うのか?」と違和感を抱いたけど、その時に烈さんが教えてくれたのは自分の 目線をどこに置いてるのか?そのことの意味だったと感じてる。
人は本当にどこに自分のゴール、絶対に突破したいハードルを置くかで劇的に変われる。2011年はそれを痛感した1年だった。それは逆にいうと、このレベルを超えないと「自分が許さない」ってポイントなんだなとも感じてる。
まだラストシーンから考えたら1%くらいしか達成出来てないけど、この学びは自分自身がWondershakeを通して実現してきたことで感じてる。自分が2年前にWonder Shakeってブログを立てたタイミングから掲げていた:
「リアルで人々が繋がり、毎日に驚きのある世界を創ること」
ただの出会い系でも利害関係があるからでもなく。今まですれ違っていた近くの人々と、よりカジュアルに自分がいる場所、時間に応じて繋がり、その偶 発性、そしてリアルなコネクションによって生まれる感動を提供すること。リアルな繋がりは人類が生まれてから絶えず起きてるけど、これをさらに気持ちよ く、加速させるサービスがインターネットを通して提供出来ないと、可笑しいと感じてる。TwitterとFacebookによって生まれた人との出会いに 感謝をしている自分としては、その面白い体験は結局リアルでその相手と会った際に一番生じている。ただ、自分にマッチする相手って状況によって変わると思 うし(いる場所や時間帯や気分)、その人が持つ多様性を活かした形でリアルに繋がり合えるサービスを創りたいと思った。
「世界で勝つスタートアップを創ること」
これはシリコンバレーで本間さんや吉川さんと会って自分が決めたこと。人生1度しかないので、誰もまだ達成していなかったことを自分は実現したい、そう2010年のサンディエゴ留学中に感じた。先日IVSで芸者東京エンターテイメントの泰生さんが、 「世界を変えるのって何?日本からも出来るだろ」ってパネルで指摘していて、その通りだと感じた。自分は世界をこの22年間転々としてきて、改めて最近は 東京の美しさとエネルギーに圧倒されるし、ここが自分のHomeだってのは感じてる。その勢いは震災後、特に感動した。
ただ、日本で成果を出してからでないと世界にいけないってスタンダードは壊したいと自分は思っている。Wondershakeのコンセプトは日本外 から弾ける可能性を感じてるし、それ以上にやっぱり自分がシリコンバレーだったり、スタートアップの最前線で勝ちたいと思うところが大きい。これは1回お もいっきり勝負してみないと、誰かに止めとって言われても辞められない。故に、これらが自分の大きなドライブになってる。
野心とサポート
この2つの大きなベンチマークがあったから諦めれなかったし、今の自分はいると思う。今年の始めはチーム作りにかなり苦労していた。なかなかコミットメントやプロダクトへの情熱部分で良いグルーブが生まれなかった。でもその辛い時期は、Open Network Labに 入っていたことで超えられた。このコミュニティーがあったから、2期生の同期と一緒に動けたから自分たちは踏ん張れた。毎週集まって行った進捗報告。ここ で自分達のスピード感のなさに焦ったし、何が何でも状況をひっくり返したいと思った。その思いで、今年はたくさんデモイベントに出ては、プロダクトの面白 さについて語った。
その結果、TechCrunch Teclosionのイベントでは優勝出来た。自分はこれは自分の実力だけじゃないと感じてる。これはウェブ業界に対して運営者側が放ちたかったメッセー ジなんじゃないか?って。TCの西田さんもSun BridgeのAllenさんも、あの会場にいた多くの人々が、震災後「何かクリアな変化を日本に起こしたい」そう感じていたと思う。そこで自分が米国 ベースで成功する、Wondershakeのコンセプト等、他のチームとは異なった切り口からデモを行ったことから評価を受けて、「お前、新しい時代を創 るためにかましてこい!」というメッセージとともに優勝させて頂いたと感じてる。
そしてこのイベントがあったから、今の共同創業者である藤井にも出会えたし、プロダクト開発に勢いがついた。去年からWondershakeを信じ てくれているエンジニアの千葉、デザイナーの山崎、昔から知り合いでマーケターの伊藤には感謝をしている。そして今も一緒に動いてくれてるサンディエゴから親友の村岡、同大学でエンジニアの角田、温かくサービスをサポートしてくれる山口のサポートにも助けられた。ここからチームとしてのWondershake が本格的に動き出した。
暗闇を突破する
そこから初めての資金調達。もちろんどういった形が「正しいやり方」なのか分かる訳もなかった。これはもはや鉄板だと思うけど、磯崎さんの「起業の ファイナンス」は2年前から読んでいた。だけどそれを読んだだけじゃ何が正しい資本政策かなんて分かる感覚がなかった。だから、自分は先駆者から話を聞き まくった。特に今もお世話になっているのは、Nobot, Incの小林さん、そしてサンフランシスコで参加したイベントで出会ったRolandという起業家。彼らから、どういったシナリオ感をもって資金調達を行 うべきかをとことん学んだ。特に小林さん、自分は彼の存在が日本の若者を支える新たな形を体現していると感じてる。彼の生き様はまさに「Pay it Forward」。ご自身でも事業を何度も行い、何が正しく、何が間違えだったかをたっぷり知っているし、今回のNobotの事業では大きな成果を残され た。自分はMedibaさんによる買収の丁度1年前に小林さんと出会ったのだけど、そのタイミングから完全に今回実現したシナリオを「既に起こった」かの ように語っていた。当時から小林さんを見ている自分としては驚愕だった。
またRolandからは米国で資金調達を今後行う可能性を加味した上で、如何に日本側で投資を受けるべきなのかをスカイプ通して毎週話して教えて 貰った。彼とはSF New Techというサンフランシスコげ開催されているスタートアップのデモイベントで去年出会って、そのタイミングからずっとサポートをして貰っている。彼も 事業を何度もやってきたので、立ち上げ時にスタートアップがお金がないことは十二分に理解している。それを考慮して、今は株式もいらないからとことん事業 を良くしようといって助言をくれた。米国の起業環境について学ぶ手段はウェブ上に最近はたくさんあるけど、一番スピード感があるのは、やはり現地で現在事 業を成長させている起業家と話すことだと感じた。そんなRolandも先日彼の会社が先日売却され、彼についても小林さん同様売却される前からの知り合いなので、本当に嬉しいと思った。それは彼が大金を得たことに対してではなくて(これについてもハッピーだけど)、それ以上に彼が追いかけていたベンチマークが一つ実現されたことによる喜びが本当に大きい。
こういったメンターの方々がいたことで今年の9月、本当に信頼の出来る投資家の方々がWondershakeに参画を決めてくれた。全員自分達の可 能性を信じて投資してくれたと感じてる。プロダクトは大事だけど、それ以上にやはり「人」。逃げないかどうかって基礎的な部分を超えて、こいつだったら何 かHappenさせそうか?そこを期待されて出資をして貰ったと感じてる。投資家の家入さん、ネットプライスの佐藤さん、川田さん、Sun Bridge, CAV, Basicの秋山さんに感謝してるし、ここから一緒にでかい事業を一緒に創りたいと本気で考えてる。
そして今年の8-11月にかけてサンフランシスコに拠点を動かした。そこでサービスの改善を徹底的に行ったし、スピード感もあった。ただ一番自分が 感じた課題は「チームとしての突破力」と「プロダクトの成長のさせ方」。5人で3ヶ月間同じ家で過ごしながら開発を行っていたけど、正直もっともっと勝負 が出来たと感じてる。それは自分の力量のなさが原因だと思う。プロダクトの何が根本的に問題になっているのか?ここの部分について視野の狭い判断があった り、チームとしての議論や思い切りが足りなかったり。こういった部分を最初の3ヶ月、米国という刺激的な環境で痛感出来た。このプロダクトへのアプローチ の仕方は来年間違いなく生きてくると感じてる。
動き出した
そしてこの渡米時で自分が感じたことがある。それは、違う意味での「ベンチマークの重要性」。10月末のTOFU Projectの際にONLをリードしてくれてるヒロさんと 会った際、「皆Wondershakeを超えたいって想いで日本でめちゃくちゃ頑張ってるんだよ」って話をしてくれた。自分は最初この意味が理解出来な かった、けど説明を聞いていて「なるほど」と思った。要はONLのメンバーにとっても、スタートアップを起こしたい若者にとっても自分達が一つのベンチ マークをこの瞬間創っているんだってこと。これはもっちに関しても言えるけど、日本でもまだ比較的若いと思われる年代の子達が動き始めてる。この動きを見ているスタートアップをやっている人達からすれば、「自分が超えるべきクリアな対象」が生まれる。それが全てをひっくり返すきっかけになると感じる。
自 分が本気で思うのは、危機感とか焦りがない限り人は変われないということ、そして逆にいえばそれがあれば人はどこまでも成長出来るし、現状のスタンダード を破壊出来るということ。これがまさに自分の周りで起きている、そうヒロさんは教えてくれた。これは自分にとって嬉しいと共に衝撃だった。
いつかじゃなくて、今変わっていくこと
少し余談になるのだけど、そんな影響をリアルタイムで与えたいと思って、自分はずっとインタビューや記事掲載に積極的に関わっていた。 Wondershakeがメディアによく出るなーと感じて違和感を覚える人もいるかと思うけど、これは自分がある意味「あえて」やっていること。今まで多 くの成功者のモデルは、成功後に体験談を語るケースが多い。でも成功してからじゃ、その人の喜び、辛さはほとんど感じられない状態になっていると思う。当 時のスリル、想い、それが全て事後的にまとめられる形ではそれを見る、聞く相手に違う印象を与える。「成功は簡単に手に入った」ということで、実情とは違 う認識をオーディエンスに与えるかもしれないし、逆に「死ぬ程がんばったから成功出来た」そういうとチャレンジ自体を諦める人を生みかねない。これはもち ろん間違っていないのだけど自分はこの形がもったいないと思った。事後報告ではなくて、リアルタイムでその「成功するか失敗するか分からない人々」の軌跡 を見れた方がきっとインパクトがあるって。正直Wondershakeが成功するか失敗するかなんて誰も分からない、でも今自分達が行っている活動をこの 瞬間から共有することで、さらにチャレンジをしたいってひとが出てくるはず。もちろん、自分達を含めその99%は失敗するかもしれない。でも、そこで動き たいって心底感じられる人々が増えることに自分は価値があると感じてる。そこで自分を動かす新たなスタンダードだったり世界を見れた人は、必ず今後成果を 出す。
そんな想いからたくさんのメディアに出ていたのだけど、それによって実際に周りの知り合い、人々が刺激を貰い、それが単なる刺激を超え、彼らのベン チマークを創っていたことに改めて驚いた。そこで、自分が思うのは「彼らは間違いなく自分達を超えられる」ってこと。目に見える形で目標が出来たとき、 しかもそれが自分の身の回りで起きたときって最高の環境だと思う。なぜならそれが自分でも確実に出来るんだって確信に変わるから。同じ環境にいるのに、ス ピード感とか規模感、情熱量で負けるってのは非常に悔しい。そういった確信をもっている起業家、チャレンジャーは必ず先駆者を超えられる、むしろ超えない といけない。
これが日々起きているのがシリコンバレーであるし、世界で現在成長しているあらゆる国の状況だと思う。そこには誰かが何かを起こす躍動感と期待と焦りがある。それによって、人々は創意工夫し、「おれが次の時代を創る」と躍起になれる。
自分はそんな人達と一緒に活動出来ることが大好きだし、非常に面白いと感じてる。
こうあるべきなんて形はない
でも、そんなことが出来るのも全てベンチマークがクリアになったからだと思う。上限を決めることで、とことん毎日に自分の情熱をぶつけられる。逆にいえば、上限を決めることは「自 分が許せないライン」を決めることでもあると思う。環境によって人は本当に揺れるし、弱い存在。だけど、今はインターネットで世界中の22歳が何をしてい るのか、どんな面白いことにチャレンジしてるのかが一瞬で分かる。そこで、「言い訳」が出来ない状況を自分で創られると自分は感じている。同じ22年間生 きてるやつがなんであんなにわくわくやって、世界をざわつかせてるのに、おれは一体何をぐずぐずしてるんだ?その怒りに近い感情が、気づけば喜びに変わる はず。これが出来ることで、ひとは今まで自分を制約していた「考え」を捨て、自分のスタンダードを創り、圧倒的な変化を起こせると自分は感じています。
絶対に超えたいベンチマークを持つことで人は変わるし、世界は変わる。絶対にこれを達成したいってサービスイメージだったり、世界観、そして危機感で事は急速に動き出すと思う。
あなたの2012年のベンチマークは何でしょう?
Wondershake、そして自分もそれをもちろん持っています。
だから自分達は2012年はさらに次の次にいきたいと考えているし、来年は飛躍の1年になると感じてる。
自分は起業が初めてだし、こんな体験が出来てること自体に心底感謝してる。ただ、当たり前のことだけど初めてやることに「言い訳」を絶対に言わな い、それを自分は最初から決めている。一発目だったから勝ち方が分からなかった、だから失敗が許される、そんなことを自分は考えていません。一発目だから 通り抜けれると思うし、派手にかませると感じてる。吉川さんの言葉を借りれば「フルスイング」出来る。まだまだ何も成果を出していないけど、勝ち残り、次 の時代を創るようなサービスを創れることに自信がある。それが出来るチームも、サポーターもいるし、2012年はそれに最高な時期だと思う。
これまたちょっと余談だけど、よく若い人の利点とハンデは「Not knowing what you don’t know (自分が知らないことを知らない)」ってフレーズを聞くといつも面白いなと感じる。知らないから最初怖くないし、知らないから結果として失敗をして穴に落ちる。これはPaul Grahamの言っていた言葉とも関連していて、「最初は失敗を考えてたら何も始まらない。だけどスタートしてからは失敗への恐怖が成功のドライブにな る」。多分自分を含め、若い世代はこの気持ちを持ちながら物作りをすることで次の時代や大きなムーブメントを起こせると反省と共に確信してる。
来年のこの時期何が起きているのかは色々な意味で楽しみだけど、また次の大きなベンチマークに向けて勝負していること関しては信じてる。
2011年ありがとう。そして2012年はさらに面白く、そのずっと先をいきます。
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インターン先の代表の名前が出ている・・・!
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